The Study

照明

History

 諸説あるが、人類初の『焚き火』は、約50万年~40万年前だと言われている。人類は 火をコントロールできるようになったことで、 暖かさ、安全、そして、あかりを手に入れた。
 古代日本でも同様に、焚き火から始まり、 『松明』や『かがり火』が神事や夜道を照ら すものとして使われるようになった。日本において最初に登場する屋内のあか りは、行灯だ。灯明皿にえごま油などを注ぎ、 灯芯を浸して火を灯した。行灯は、室町頃 から見られるが、一般に普及したのは江戸 に入ってからのことだそう。この頃には、持ち 歩きに便利な提灯も登場する。
 幕末には、西洋から『石油ランプ』が上陸 し、その明るさと、ガラスを使った美しいデザ インで人々を魅了。やがて国内生産が始まり、 庶民の手にも届くようになった。時を同じくして、横浜に初めての『ガス灯』が灯る。
 このように日本が文明開化に湧いていた 頃、イギリスやアメリカでは、電気をフィラメ ントに通して光を放つ『白熱電球』が実用化 され始めた。日本では、1884年、東京の上野 駅に初めての白熱電球が灯る。その利便性 から事業性の高さが認識され、1887年には 東京電灯(現東京電力)、1890年には国産 の白熱電球第1号が誕生。瞬く間に、日本 国中に普及した。
 それから118年後、2008年に日本政府は 省エネの観点から、白熱電球の製造中止と LEDへの移行を推奨。現在に至る。

空間体験を叶える あかり

写真:車田保

 
 ひと昔前までは、クリスマスシ ーズンに繁華街で楽しむものだ ったイルミネーションが、今では 年中、さまざまな場所で目にす るようになった。また、あらゆる 施設で光による演出を体験し、 私たちは知らず識らずのうちに、 あかりの持つ力を認識している。
 平行して、家庭においても、あか りを楽しむ人が増えた。インテリ ア性の高い照明器具を使ったり、 イベントに合わせてイルミネーシ ョンを施したり、ロウソクの灯に 癒されてみたり。あかりは、空間 を演出するのに手軽な手段とし て身近な存在となっている。

 しかしこれらは、いずれも光源 や照明器具に存在感があり、それ らを楽しむためのものだ。
 それに対し今回は、主張しない 光を学んでみようと思う。求める 空間体験を叶えるために、さりげ なく寄り添ってくれる光は、何で もない日常を豊かにしてくれる。
 そう教えてくれたのは、シリウ スライテンィングオフィス代表の戸 恒浩人氏。東京スカイツリー ® の ライティングを手がけた世界的な ライティングデザイナーだ。今回は、戸恒さんに、住宅のあ かりのつくり方についてうかがっ た。

(有)シリウスライティングオフィス 代表取締役 戸恒 浩人さん
照明デザイナー/一級建築士 東京大学工学部建築学科卒。 2005年同社設立。演出性の高い 商業施設やランドマークから、庭 園、美術館、住宅にいたるまで、幅 広く照明デザインを手がけている。
主な作品:東京スカイツリー®/ユニクロ心斎橋店 他 主な受賞歴:北米照明学会 Distinction(最優秀賞)

【mission 1】
情報量のコントロール

 「まず、光には、情報量をコント ロールするという大きな役割が あります。
 例えば、空間全体を明るく照 らした場合、全てがはっきりと見 えるので、情報量はマックスです。 活動しやすく、頭も冴えるので、 オフィスや教室などには最適で す。しかし反面、情報が多すぎて 落ち着かない空間とも言えます。
 逆に、全体の明るさを抑え、テ ーブルの上や手元だけにダウンラ イトを当てた場合、周辺の情報は 目に入らないので、情報が減り、見 るべきものが明確になります。す ると、頭の整理がつきやすく、落 ち着く空間になります。ホテルやバーなどをイメージすると分かり やすいでしょう。
 まず果たすべき第1の課題は、 その空間で過ごす人に必要かつ 心地よい情報量を見極め、光をコ ントロールすることです」。

全体が明るく、均一の光で満たされているオフィス。

 
 前述したように、人は明るすぎると情報の多さに 混乱して落ち着かない傾向にある。つまり、心地よい空間 とは、無駄な光がなく、必要な場所に必要な量の光が落 ちていて、無駄なものが見えず、見たいものが見える空間 だ。そこで有効になるのが、「タスク&アンビエント照明」。 見たいものを照らす「タスク照明」と、全体を柔らかい光で包む「アンビエント照明」を組み合わせる方法だ。また、 そうすることで、全体を均一に明るくしていた従来の照明 方法に比べエネルギーの無駄遣いも削減される。
 この時、気をつけたいのが、タスク照明の器具選びだ。 多くの場合、ダウンライトが用いられるが、目に不快感を与えないよう、照射方向が明確で眩しくないものを選ぼう。
※この方法をとる場合は、タスク照明が正しく求められた場所を照らせる  よう、家具の配置を確定した上でデザインする必要がある。

リビングにおける「タスク&アンビエント照明」の構成

写真:日暮雄一

リビングでは、大勢でワイワイと歓談したり、夫婦でお酒を楽しんだり、さまざまなシーン が想定できる。そのため、シチュエーションによって心地よい光が変わるので、調光できる ようにデザインしておくと良い。

【mission 2】
空間をキレイに見せる

 「次に果たすべきは、空間をキ レイに見せること。機能的な光を 得ることができても、器具が目障 りだったり、光が目を刺してスト レスになるようでは心地よい空間 にはなりません。そこで活躍する のが、間接照明とダウンライトで す。いずれも器具自体は主張する ことがないので、空間のテイスト を邪魔することなく、発せられた 光だけが仕事をしてくれます。とはいえ、ペンダントやスタンド など、存在感のある照明器具を 否定している訳ではありません。空間に見せ場がなかったり、天井 が高過ぎて間延びしてしまいそ うな時などには、それらの意匠器 具が役立ちます。いずれにしても 照明は、空間をよりキレイに見せ るために存在します」。

ホテルのダイニング。照明の効果によって落ち着く空間と なっている。 写真:金子俊男

ダウンライト × 間接照明 + ときどき意匠器具

 
 空間をキレイに見せるためには、基本的に、照明器具が主張しないよう、そして、光が 目を刺さないようにデザインする。この時、活躍するのが、ダウンライトと間接照明だ。
 ダウンライトはタスク照明として、間接照明はアンビエント照明として使用されること が多い。いずれも、配光角度や色温度などによってさまざまな品揃えがあるほか、ダウン ライトの場合は天井との馴染み具合、間接照明については、どこに反射させるのか、どん な素材に反射させるかによっても空間の印象を大きく左右する。
 ペンダントなどの意匠器具は、必要に応じてスパイスとして用いる。例えば、右写真の ダイニングテーブルの上にペンダントが2灯吊られている理由。1つは、食事を摂る空間 としては天井が高すぎて落ち着かないこと。もう1つは、周囲にインテリアのポイントとなるものがないこと。この2つのことから、ペンダントが 採用されている。このように、空間を整えるのに意匠器具は活躍する。もし、インテリアのポイントとして使いたい意匠器具がある場合は、建 築設計の段階から要望を伝え、組み込んでもらうよう依頼しておこう。

ダウンライト

ダウンライトとは、天井に埋め込んで使用する小型の照明器具。 器具選びのポイントは、①配光角度 ②色温度 ③照度 ④見えがかり などがあげられる。

配光角度

光の広がりをコントロールするもの。同じ光源でも、狭く照らせば、 強くエッジの効いた光になり、広く照らせば拡散し柔らかな光にな る。一般に「狭角」「中角」「広角」「拡散」などが品揃えされている。 具体的な角度はメーカーによって異なる。

色温度

光源の色のこと。K(ケルビン)という単位で表現され、低い方が暖色、高くなる につれて白・寒色になる。暖色は落ち着き、寒色は活性化すると言われている。

照 度

照らされた面の明るさ。単位はルクスだが、商品上はLEDのものも含め、白 熱電球の明るさを基準に「60W相当」「100W相当」などと表記されている。 照度は、ダイヤルやスイッチでコントロールできるものが多い。

見えがかり

器具と天井との馴染み具合のこと。器具の形、コーンの色、 グレア対策などによっても空間の印象が変わる。
※グレア:まぶしさや写り込みなど、不快な光のこと

その他
ユニバーサルダウンライト

通常、ダウンライトが照らす方向は、設置時 に固定されてしまうが、設置後も変えられる ものがある。それをユニバーサルダウンライト (または、アジャスタブルダウンライト)と言う。

【色温度可変型】

ダイヤルやスイッチで色温度をコントロールできる器具もある。例 えば、昼は白い光、夜は暖色にするなど、シーンに合わせて切り替 えれば、より効果的にあかりが楽しめる。

間接照明

光を天井や壁などに当て、反射光で空間を照らす方法。柔らかな光が得られる。 設置に当たってのポイントは、①照射場所 ②色温度 ③形式・サイズ ④集光・拡散 などがある。

照射場所

間接照明は、どこに反射させるかによって、空間の印象が異なる。天井に当てれば高 さや広がりを感じることができ、壁に当てると明るさ、床だと落ち着いた雰囲気にな る。また、反射面が白ければ反射光も明るく、木なら黄味が増すので、光源の色温度 を調整して好みの色に近づける。テレビの後ろや棚の中に設置するのも効果的だ。

目線の高さが明るくなるので、印象として部屋全体が明るく感じる。
また、壁の質感やテクスチャーを活かしたい場合にも効果的。

アンビエント照明にはなりにくいが、落ち着いた雰 囲気を出すのに効果的。また、廊下や玄関、階 段などに使用すると、足元のあかりとしても最適。

天井

間接照明の場合、天井自体が明るくなることで、上への広がりが感じられ、開放感 が得られる。シーリングライトなど、天井に設置する直接照明の場合、天井には光が 当たらずやや影になるので、上への広がりは感じにくい。

間接照明で天井を照らした場合

ダウンライトによる直接照明の場合

奥行きのある棚は影ができやすいので、照明を仕込むと効果的。

後ろからの間接照明 シルエットが浮かび上がり立体感が増す。

前からの直接照明 オブジェはよく見えるが平面的な印象。

 

その他

ソファや家具の下に 床面間接照明を設 置すると、独特の浮 遊感が生まれる。

写真:金子俊男

照 度

ダウンライトと同様に、調光できるものが多い。

色温度

長尺の間接照明は、アンビエント照明として用いられることが多いので、色温度 選びは重要。ダウンライトと同様に、色温度可変型のものもある。

形式・サイズ

間接照明によく使用される長尺の器具は、電源内蔵タイプと電源別置きタイプに 大別される。いずれもさまざまな長さのものがあり、連結することで調整できる。ま た、曲線に沿わせることができるテープタイプは、カットできるので、長さは自在。電源内蔵タイプは、 施工が簡単。電源 別置きタイプは細く、 スペースに余裕がない場所にも設置できる。

電源内蔵タイプ

電源別置きタイプ

テープタイプ

集光・拡散

集光タイプ :光が上へ伸びるので、反射面が際 立つ。

拡散タイプ:光が分散するので、柔らかい光にな り、光源に光だまりが生まれる。

意匠器具

意匠器具には、時代を越えて愛され続けている名作も多く、バリエーションが豊富。 形状や素材の魅力に加え、あかりが灯った時の表情や影の見え方なども確認して選ぼう。

PHアーティチョーク/ポール・ヘニングセン
φ480 ¥920,000(税別)/ルイスポールセンジャパン
ポール・ヘニングセンの代表作。デザイン60周年を 迎え、真鍮素材で新たな表情を見せている。72枚 のシェードが光を受け、柔らかい間接光を広げる。 シャンデリアのような華やかさが魅力だ。

Custodito/Siru
¥78,500(税別)/株式会社遠藤照明
シャープなフレームの中に、泡 ガラス越しの優しい光が灯る 優雅なギャップが美しい。

セスティタ/サンタ・アンド・コール
h352 ¥88,000(税別)/YAMAGIWA
スペインを代表する工業デザイナー ミゲル・ミラの作品。楕円形のシェー ドと曲線の木枠の組み合わせに愛ら しさを感じる。
テーブルスタンドしても フロアスタンドとしても楽しめる。

パネルミナLGB15557LB1
¥34,000(税別)/パナソニック株式会社
眩しさを抑えた面発光で明るく柔 らかな光を広げる。薄型かつφ210 のコンパクト設計で、どんな空間に も調和する。

フローリス/ドムス
φ700 ¥64,000(税別)/株式会社ノーバ
木製フレームと手織り生地の 温かな組み合わせが、洋間から 和室、アジアンテイストな空間 まで自在に演出してくれる。

エニグマ 425 ブラック/内山章一
¥89,000/ルイスポールセンジャパン
光を纏うと、4枚の皿が宙に浮い たような独創的なフォルムを浮か び上がらせる。控えめながらも空 間に不思議な効果をもたらす。

ロビー1ミニシーリング/フランク・ロイド・ライト
□475 ¥180,000(税別)/YAMAGIWA
20世紀を代表する建築家フランクロ イドライトの新作。四角と球、木とガ ラスのバランスによって、重厚感と軽 快感の両方を醸し出している。

CLIZIA FUME/ アドリアーノ ・ラッセル
φ800 ¥198,000(税別)/株式会社遠藤照明
ランダムに組まれたさまざまな質感の樹 脂に反射させることで、多様な光が生み 出される。

TMM/サンタ・アンド・コール
h1670 ¥125,000(税別)/YAMAGIWA
スペインを代表する工業デザイナーミゲル・ミラ の傑作。シェードは支柱に取り付けられたリング で固定されており、高さを調節することができる。

LAMP DESIGNシリーズLGB19628WCE1 ¥86,000(税別)/パナソニック株式会社 プリミティブな中に可愛さを併せ持ったシン プルなデザイン。コード部分を束ねてあかり の存在感を高めることもできる。シーリングラ イトやブラケットなどバリエーションも豊富。

【mission 3】
起承転結の演出

 「最後にお伝えしたいことは、 全部を頑張る必要はないという こと。リビングやダイニングなど、 くつろいだり楽しんだりするコア な場所をより素敵に見せるため にも、照明には緩急が必要です。
 例えば、夜、家に帰ってきた時 をイメージしてください。外から 自邸を見ます。いい家だなぁと思 ったり、安らぎを感じたりするの にあかりは欠かせませんから、こ こは照明の頑張りどころです。
 次に扉を開けます。玄関は、靴 を脱ぎ家族の出迎えを受ける場 所。足元がしっかりと見え、家族 の顔が見えるだけで十分です。滞 留時間も短いので、ここはそう頑 張る必要はないでしょう。
 次は廊下。ここもよほど広かっ たり長かったりしない限りは、歩 ける程度の光で十分でしょう。次 に出会うリビングをより素敵に 見せるためにも、ここは頑張り過 ぎないのがコツです。
 そしてリビング。日本は、リビング兼ダイニングだったり、子ども が勉強する場所も兼ねていたり、 多目的に使用されることが多い ですね。その場合は、それぞれの 状況に合わせて切り替えられる ように作っておく必要がありま す。いずれにしても、くつろいだり 団欒を楽しんだり、家の中核を 担う場所ですから、一番の頑張り どころに他なりません。
 このように、動線や過ごし方を イメージしながらストーリーを立 て、起承転結のある照明計画を立 てましょう。全ての部屋がそれぞ れに頑張ってしまったら、メインデ ィッシュだらけになってしまって、 折角の照明デザインも胃もたれの 原因になりかねません」。

部屋別 照明デザインのポイント

どのような空間体験を求めるかによって照明デザ インは異なる。ここでは、それぞれの部屋に求めら れる一般的な空間体験を元に、事例を参照しなが ら学んでいこう。

LIVING(可変性を楽しむ)

リビングでは、さまざまなシーンが繰り広げられる。仲間と騒ぐこともあれ ば、夫婦二人でゆっくりとお酒を楽しむこともあるので、照明もそれぞれ のシチュエーションに合わせられるよう、可変性を持たせておこう。それ こそリビング照明の楽しみ方だ。

ソファに落ちるダウンライトが座面を照らし、背もたれに は当たっていないことが分かる。これは、人が座った時に ダウンライトの光が目を刺さないよう設定されているからだ。背もたれにもたれかかった姿勢で、胸下あたりま でを照らすとちょうど良い。本の場合、リビングとダイニングがワンルームになって いることが多い。この部屋も奥にダイニングがあり、一段 低くなった天井との間に設置されている間接照明が、リビングのアンビエント照明を兼ねている。リビングエリアは、ダウンライトのみだが十分な明るさだ。

天井を照らす間接照明と、壁を下から照らす間接照明2つのアンビエント照明があり、シーンに応じて1つにすることもできる。

KITCHEN & DINING(作業性と美しさ、温かな食卓)

最近は、ダイニングに併設されたオープンキッチンが増えているので、 作業性を確保しつつも、見せるキッチンとしての照明デザインが必要 だ。また、食事のシーンでは、対面する家族と美味しい料理を前に密 度の高い場を演出するよう心掛けよう。

ダイニングの場合、料理が美 味しく見えるよう、テーブルに 光を落とすのが基本。キッチ ンカウンター上のダウンライ トが、手元あかりとして高い 作業性を確保しながら、ステ ージのような華やかさも演出 している。

長細いペンダントライトはテーブルを照らすタス ク照明であり、また上向きの照明も内蔵されており、切り妻風の美しい天井を浮かび上がらせ ながら、アンビエント照明の役割も果たしている。
食卓を囲む時、視線は料理と相手の顔、つまり目線より下に集中する。このように密度の高 い場を演出する際は、天井が抜けすぎるとバラ ンスが悪いのでペンダントを使うことがある。 また、インテリアのポイントになるものがないの で、目のやり場としてもペンダントが有効。

BATHROOM(庭や洗面スペースの光を活かす)

癒しの空間である浴室に煌々とした光は不要。ダウンライトで湯船に光を当 てれば、キラキラと美しく明るい印象が生まれる。また、ガラスで仕切られてい る場合は、洗面スペースからの光をアンビエント照明にするのも良い。

庭が美しく浮かび上がるよう外構の光と連動させ てデザインされている。このような場合は、外照明スイッチパネルを中に設置しておこう。洗面台ではメイクをするので、顔に影が出ないよう、光を回すことが大切。

BEDROOM(まぶしさ厳禁)

ベッドのヘッドボードの裏側に間接照明を設置 し、アンビエント照明にするのが一般的。寝た状 態で、天井からのダウンライトの光が目を刺さな いように注意しよう。タスク照明として、読書灯 などを備えておくと良い。

GARDEN & APPROACH (外は内から見た時、内は外から見た時)

庭の光は、夜、家の中から眺めた時に美しく感じられるようデザインし、アプ ローチは外から見た時に「素敵な家だな」と感じさせるようデザインする。

大屋根に光を当てることで奥へと流れるテクスチャーが浮かび上がり、内へ の期待感が膨らむ。 写真:日暮雄一

家の中から見た時に庭木 が浮かび上がるようライ ティングされている。 写真:車田保

外から見上げた時に2階の天井面がキレイに見えるようデザインされている。この時、ダウンライトなどの光源が目に入らないよう、窓際には器具を設置しない。

TOPIC ~スピーカーがついた照明器具~

快適な空間づくりには音楽も有効な手段のひとつ。そこで紹介した いのが、パナソニック株式会社から発売された、スピーカー付ダウン ライト並びにシーリングライトだ。Bluetooth®スピーカーを搭載して おり、スマートフォンやミュージックプレイヤーから接続し音楽を再生 することができる。音が天井から降り注ぐことで、バランスよく空間に 広がる。また、ワイヤレス送信機を使うと、テレビの音声も再生可能だ そう。AV機器にも精通したパナソニック株式会社の商品だけあって、 音質も間違いない。

スピーカー付LEDシーリングライト 「AIR PANEL LED THE SOUND」

スピーカー付ダウンライト

動物には、生まれながらに 1日のリズムが刻み込まれており、 人類の場合は、陽が昇ると活動的になり、陽が沈むと休息には いるようプログラムされている。これを『サーカディアンリズム』 と言う。このリズムが崩れると、不眠だけでなく、代謝疾患や精 神疾患など、さまざまな病気を引き起こすと言われており、逆を 言えばこれを守ることが、健康維持に大きな役割を果たす。し かしながら、光が溢れている現代において、自然に任せてこれ を守ることは意外に困難。だからこそ、自宅の照明だけでも、意識してコントロールしておきたいものだ。

プリセット調光(ライトコントローラー/シーンコントローラー)

電気による光源は、電流を調節することによって照度をコントロールするこ とができ、また、LED光源の場合、色温度が変えられるものもある。それらを 使って、それぞれのシーンに合ったあかりを記憶させ、ボタンひとつで切り替 えることができるシステムをプリセット調光と言う。時間帯条件以外にも、映 画を鑑賞する時、勉強をする時など、作業条件によってもあかりを変えるな ど、自在にコントロールできる。※調光システムはメーカーによって呼称が異なります。

シンクロ調色

人には、生理的に心地よい色温度と照度のバランスがある。白い光の照度を 落とすと陰気な印象に、赤い光の照度をあげると暑苦しい印象となり、いず れも不快だ。そのバランスを保ちながら光を変化させるのがシンクロ調色だ。※「シンクロ調色」はパナソニック株式会社の商品です。


家をもっと自由に遊びたい人へ
toolboxの照明

照明を使った雰囲気づくりのポイントは、 小さなあかりを目的に合わせて分散させる こと。陰影をつくることで、雰囲気のある空 間が生まれる。

スポットライトで狙ったところ に光を落とすことができる。

Lesson.1 
ライティングレールで! 目的に合った位置にあかりを落とそう。

スポットライト
目的に応じて、大きさや配光の角 度などで選ぼう。

プラグ
専用のプラグを使えば、裸電 球やペンダントも吊れる。

簡易ライティングレール
電気工事不要のライティングレー ル。引っ掛けシーリング用のロー ゼットがあれば、DIYで取り付ける ことができる。

Lesson.2 
露出配管・機能美ランプで! 抜け感を演出しよう。

看板灯
看板などを引き立てるため のブラケットライト。シンプ ルで主張しないのに、テイ ストづくりに一役買ってく れる。スポットライト的な照 らし方をするので、複数使 いがおすすめ。

ファクトリーランプ
アメリカの古い工場で使わ れていたかのような迫力のあ る風合いを再現。スケルトン な空間との相性がよく、イン ダストリアルな空間に仕上げ てくれる。

工業系レセップ
不要なデザインを排除した、裸電球 用ソケット。露出ボックスと組み合 わせて質実剛健にまとめよう。

ミラーLED電球
電球の半面がミラー加工されているの で、光が反射し、間接照明のような効 果が得られ、眩しくない。

Lesson.3  
フィラメントを楽しもう!

光るフィラメントがアートのような電球なら、シェードが なくても絵になる。

白熱アート電球
フィラメントだけでなく、ガラス グローブも個性的。左頁の 廃材シェードなどに合わせて も相性が抜群だ。

ビンテージLED電球
白熱電球を細部に渡って再現したLED電球。省電力で長持ちが魅力だ。

Lesson.4 
クラフトなペンダントで! 空間にポイントをつくろう。

鎚目模様のシェードランプ
作家が金属を叩いて整形することで 生まれる鎚目と呼ばれるテクスチャー が魅力のシェードランプ。手仕事の 温もりが伝わる。時間を重ねて変化 する表情も、天然素材ならではだ。

硝子の吊照明
吹きガラスに、ろくろ挽きで削りあげられた 木製パーツという、昔ながらの製法でつくり あげられた逸品。これ一つで、空間を懐かし く優しい印象にしてくれる。

廃材シェードランプ
廃材となったドラム缶を再利用してつくられ たシェード。ドラム感に刻まれた刻印や印刷 が味わい深い。

取材・写真協力

●有限会社シリウスライティングオフィス
http://www.sirius-ltg.com
【東京オフィス】
東京都港区三田1-2-16プラザ麻布2F
TEL.03-6809-3616
FAX.03-6809-3617

●toolbox
https://www.r-toolbox.jp
【東京・原宿ショールーム】
東京都渋谷区千駄ヶ谷 3-61-8
NK-5ビル
OPEN:12時 - 17時
CLOSE:日曜・祝祭日

●パナソニック株式会社
http://sumai.panasonic.jp/lighting/
【パナソニックセンター大阪リビングフロア】
大阪市北区大深町4番20号
グランフロント大阪南館B1
TEL.0800-170-3860
OPEN:10時 - 20時
CLOSE:水曜(祝祭日除く)・夏季・年末年始

●株式会社遠藤照明
https://www.endo-lighting.co.jp
大阪市中央区備後町1丁目7-3号 ENDO堺筋ビル8F
TEL.06-6267-7095 FAX.06-6267-7096
【大阪ショールーム】
大阪市中央区本町1-6-19 TEL.06-6267-7015
OPEN:9時30分 - 17時30分
CLOSE:土曜・日曜・祝日・夏季休暇・冬季休暇

●DNライティング株式会社
http://www.dnlighting.co.jp
【大阪営業所】
吹田市豊津町54-6 TEL.06-6338-1081 FAX.06-6338-1082

●ルートロンアスカ株式会社
http://www.lutron.jp
東京都港区赤坂1-1-14 野村不動産溜池ビル9F
TEL.03-6866-8444 FAX.03-6866-8455